胃がん闘病記録

ステージ4胃がんへのSOX療法 4クール目の治療効果とセカンドオピニオン

しばらく父の記事を書いていなかったが、SOX療法を継続しており、4クール目もTS-1を通常量で実施した。

3クール終了後の治療効果についてはこちら。

ステージ4胃がんへのSOX療法 ここまでの治療効果の確認と治療3クール目進行胃癌である父のSOX療法 3クール目が2018年1月早々から始まった。 また、2クールを終えたこのタイミングで原発巣に対するこ...

その後、治療効果の評価を行うとともに、がん研有明病院でも治療についてセカンドオピニオンを貰ったので、今回はそれについてまとめたい。

 

SOX療法4クール後の治療効果

原発巣

前回に比べて胃壁の肥厚がやや改善しており、原発巣の縮小が確認された。

前回の評価時点ではTS-1を減量して進めていたため、原発巣そのものについては治療開始前とほとんど変化がない状態だった。

3クール目からTS-1を通常量に戻しており、今回の縮小はその効果が現れたためだと考えられる。

腹膜播種・腹水

腹膜播種巣についてはCT画像上では前回とほぼ変わらない状態だが、腹水についてはさらに減少していることが判明した。

2クール目終了時点で腹水は大幅に減少しており、その後も順調に減り続けていることが確認された。

胸水

胸水の貯留は引き続き変わらず。

3クール目を始める前に胸水を一部抜いたが、その状態を維持していた。

父の活動性

4クール目を終えた頃には独力で出来ることがかなり増えており、身の回りのことはもちろん、座って行うある程度の事務仕事であれば一人でできるくらいまで改善した。

これまでは投薬期間中は入院を継続してきたが、状態が非常に安定しているため、5クール目からはオキサリプラチン後の1週間のみ入院、あとは外来でフォローすることとなった。

 

副作用について

末梢神経症状

3クール目までは指先がつる感じと形容していたが、4クール目からは痺れる感じが如実に強くなってきたようだ。

指先だけでなく、喉にも違和感を感じ始めたとのこと。

オキサリプラチンの慢性抹消神経障害は累積投与量に依存するため、今後が懸念される。

今後の様子を見つつ、状態に応じて5クール目以降のオキサリプラチンの減量またはスキップも検討することになった。

疲労感・倦怠感

この点に関しては、3クール目とあまり変わらず、投薬期間中はかなり感じているようだった。

色素沈着

4クール目を終え、指先の黒ずみが進むと共に、顔にも若干のしみが目立ち始めた印象がある。

セカンドオピニオン

聞きに行った先はがん研有明病院

言わずと知れたがん専門病院であり、がん治療に関して国立がんセンター中央病院と双璧をなす国内トップクラスの施設。

親族が以前がん研有明病院に勤めていたこともあり、その縁でセカンドオピニオンを貰いにこれまでのデータを持って行ってきた。

セカンドオピニオンの結果

結論としては、今のSOX療法を続けるのが最善手だろう、というのがセカンドオピニオンでの見解だった。

そもそも、昨年の治療開始前の状態でSOX療法にトライし、それを続けられていること自体が驚くべきことであり、どん底からの現在の回復具合は奇跡とも言える、とのコメントも頂いた。

母は、これまでSOX療法以外にもっと良い治療があるのではないかと心の中で思っていたようだが、がん治療のトップクラスからそのような意見を貰ったことで父のSOX療法を続けることの意義について母も納得したようだった。

個人的には今回のセカンドオピニオンに対して思うところは色々とあったが、ステージ4進行癌患者の状況が極めて厳しいものであるということ改めて感じるものだった。

今後の治療について

今回のセカンドオピニオンを受けて、可能な限りSOX療法を続けていくことに関して家族内での異論は無くなった。

当面のポイントは、オキサリプラチンの休薬をどこで挟んでQOLを維持するか、ということになるかと思う。

がんとの共存を図りつつ、副作用もある程度で治まる良い塩梅が維持できると良いのだが。