Dr.Hiro's blog

胃がんの闘病記録から始まった、主にがんについてあれこれ綴っていくブログ。

がん基礎知識

本当にがんの発症率に関わる食べ物ってどれくらいあるのか?

ひょんなことから目にした下記記事。 kaigo.news-postseven.com 記事によれば、 がんの罹患率が上昇している日本。予防のために、日々の生活の中で、どのような食材を口にしていいのか。科学的根拠に乏しい健康情報が巷に溢れる中、しかるべき研究機関で立証…

血液1滴、99%の精度でがんを検出できる検査はホントに正確な検査なの?

先日からちょっと話題になってる下記技術。 headlines.yahoo.co.jp 血液中に存在するマイクロRNAを測定することで13種類のがんを99%の精度で検出できるという。 しかも、必要な血液量は1滴かつ2時間以内に結果が判明するようで。 痛い採血をする必要もないし…

【乳がん治療副作用シリーズ②】乳癌ホルモン療法による脱毛症(抜け毛・薄毛)の特徴及び対処法

以前、乳がんに対するホルモン治療の副作用対策によく使われる漢方についてご紹介した。 www.survive-gastriccancer.com 今回は副作用対策シリーズ第二弾として、乳がんホルモン療法における脱毛症(抜け毛・薄毛)について取り上げたいと思う。 ホルモン療…

【膵臓癌を例に解説】がんゲノム医療って実際どのくらい有効なの?

がんに関わる多数の遺伝子をまとめて解析し、各患者さんが持つ遺伝子の異常に基づいて個人ごとに適した治療を目指す、というのががんゲノム医療だ。 www.survive-gastriccancer.com 今年(2019年)、がんゲノム医療の肝であるがん遺伝子パネル検査(がんに関…

がん予防や治療のための新しい運動ガイドライン 【大腸癌・乳癌・子宮体癌・腎臓癌・膀胱癌・食道癌・胃癌・前立腺癌に関連】

先日、運動習慣や健康的な体重を維持することは、ステージ3の大腸がん患者さんの生存率を高めることにつながるという研究をご紹介した。 www.survive-gastriccancer.com 上記の記事では、アメリカがん協会(ACS)が発行するがんサバイバーに向けた栄養と運動…

乳がん治療副作用(更年期障害)対策に使われる三大漢方薬+1のポイント

更年期障害と聞くと、女性の加齢による問題だと思われる方が大半かと思うが、更年期様の症状は卵巣摘出後や乳がん治療の副作用としても出現する。 また、40歳未満で無月経になってしまう人はおおよそ100人に1人いるとされており、更年期症状を伴うことも珍し…

科学的根拠に基づく健康的なライフスタイルのススメ。大腸がんサバイバー編。

"日常的に運動する習慣やバランスの良い食事は健康に良い"というのは皆さん十分ご存知なことだと思うが、案外漠然としており、具体的にどう良いのかイメージできない方も多いのではないだろうか。 最近、アメリカでは健康的なライフスタイルはがん治療の一環…

がんゲノム医療とがん遺伝子パネル検査の現状 2019

がんゲノム医療は、個人の遺伝子を解析し、その異常に最適な治療薬を選択する精密医療だ。 従来のがんの種類ごとの治療ではなく、個人ごとに最適化した治療の実現が期待でき、まさにがん治療のパラダイムシフト(革命)といえる。 昨年、がんゲノム医療を実…

がんゲノム医療とがん遺伝子パネル検査まとめ update版

がんゲノム医療についてご存知だろうか。 ゲノムというのは、生物として成立するために必要な遺伝子1セットという意味の言葉だが、がんゲノム医療というのは、がんに関連する遺伝子を大規模に調べ、その結果に基づく医療を実施しようというものだ。 最近、Pr…

胃癌治療におけるオプジーボ(ニボルマブ)のまとめ

近年、抗がん剤の進歩は著しく、一昔前は太刀打ち出来なかったがんに対して新たな治療選択肢の開発がどんどん進んでいる。 現在、臨床試験(治験)中の薬剤も多く、がん全体で考えるとこれから怒涛の勢いで様々な薬が出てくる予定だ。 しかし、残念なことに、…

代替医療を検討するがん患者が知っておくべき基礎知識。その2

先日に続いて、代替医療シリーズ第二弾。 今回は、代替医療を検討するにあたり知っておくべき現行医療における代替医療の位置付けについてまとめたい。 そもそも代替医療って 代替医療の多くは科学的な裏付けが弱い 科学的な裏付けが弱いことの何が問題か そ…

【抗がん剤のせいで日本の死亡率が上がってるってホント?】代替医療を検討するがん患者が知っておくべき基礎知識。その1

ひょんなことから今回のお題を頂いた。 きっかけは、胃がんを克服されたブロガーいずみ様のページを通じて代替医療を紹介しているとあるサイトを見たことだ。 サイトの内容を要約すると、 代替医療に積極的に取り組んでいるアメリカはがんの死亡率が下がり、…

腹膜播種で腹水が生じる理由と腹膜播種を伴う胃癌が手術できない理由

父は、腹水を伴う進行胃癌だ。 胃癌と診断された時点で腹水がかなり溜まっており、腹水の細胞診で印環細胞癌の存在が確認されている。 印環細胞癌についてはこちら。 腹膜播種を有するステージ4という状態のため、手術は適応外であった。 母をはじめ、家族か…

スキルス胃癌と印環細胞癌の違い、ついでに深達度(ステージ)

父の胃癌は印環細胞癌だ。 ネットで検索すると印環細胞癌 = スキルス胃癌という記事が沢山見つかるため、父はスキルス胃癌なのだと母は思っていた。 今回は、印環細胞癌とスキルス胃癌の違いについて簡単にまとめておきたいと思う。 印環細胞癌とスキルス胃…